「致します」「いたします」違いと使い分け方
「致します」「いたします」違い

「よろしくお願いいたします。」

突然感じたこの言葉への違和感。

「〇〇いたします。」

あれ?
社会人なのに漢字の「致します」じゃないの?

漢字と平仮名で書く違いってあるの?

もしかして、私がずっと間違って使っていた…!?

本当はどうやって使い分けるのが正しいのでしょうか?

こんな人に読んでほしい!
  • 「致します」と「いたします」って何が違うの?
  • ずっと仕事のメールでは「致します」を使っていたけど…。
  • 今まで使い方を間違っていたのか心配…。
  • それぞれの違いが知りたい!
  • 言葉の正しい使い方が知りたい!

言葉には不思議がいっぱい!
でもいまさら誰かに聞くのは恥ずかしい…。

この記事を読んで、一緒に「こっそり」解決しましょう!

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言葉の意味

「致します」「いたします」
言葉の意味を解説していきます。

※当サイトでは、様々な辞書で調べた意味をできる限り分かりやすい言葉でまとめています。

「致す(いたす)」=「する」の謙譲語。
その語尾に丁寧語の「ます」を付け、「致します(いたします)」となる。

自分の立場を低め、相手への敬意を示す表現として使われる。
目上の人やビジネスシーンで使われることが多い。

言葉の違い

「致します」 「いたします」
それぞれの言葉の違いを解説していきます。

「致します」

「致す」=動詞。

「届くようにする」「至らせる」という意味がある。

「全力で物事を行う」「心を尽くす」という意味もあり、「する」を丁寧で重々しく言い換えた言葉でもある。

また、あることが原因でよくない結果を引き起こすような意味でも使われる。

「致す」は動詞です。

「全力で物事を行う」という意味で、自分が主語となった行動を強く示したい場合は漢字表記となります。

「その業務はすべて私が致します」は、これにあたります。

また、「不徳の致すところ」のように、よくない結果を表現するためにも使われます。

「いたします」

「いたす」=補助動詞。

補助動詞として使う場合、「いたします」とひらがなで表現する。

※文部省用字用語例では、公用文(国や公共団体から出される文や法令)で補助動詞を使用するときは、ひらがなを使うことが定められている。

また、丁寧語として状況を説明する場合などにも使われる。

「いたす」は補助動詞です

「お願いいたします」「失礼いたします」は、これにあたります。

文部省用字用語例では、「公用文で補助動詞を使用するときは、ひらがなを使うことが定められている」とされています。

つまり、「お願い致します」は間違いとなります

ビジネスシーンで「いたします」を使用する場合、補助動詞としての使用がかなり多いと思います。

使い分け方がまだ不安な方は、下記の例文も確認してみましょう。

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正しい使い方(例文)

「致します」 「いたします」
それぞれの違いを参考に、正しい使い方について例文を見てみましょう。

「致します」

  • 懐かしいふるさとに思いを致す。
  • 今後の業績アップに力を致します。
  • 明日の会場の準備は、予定通りすべてこちらで致します。
  • そのようなミスは致し方ないが、すべて許されるわけではない。
  • 今回の失敗に関しては、すべて私の不徳の致すところです。

「いたします」

  • それでは、よろしくお願いいたします。
  • お先に失礼いたします。
  • その件に関しましては、明日お電話いたします。
  • 明日より、割引サービスを実施いたします。
  • 会議には2人で参加いたします。
  • 素敵な花の香りがいたします。
  • もうしばらくいたしますと、部屋の電気が一度消えますのでご了承ください。

使い分けの注意点

※文部省用字用語例では、公用文(国や公共団体から出される文や法令)で補助動詞を使用するときは、ひらがなを使うことが定められている。

本当はどちらでもいい?

ということは、「公用文」とは関係ないビジネスシーンなら、どちらでもいいのでは?

実際のところ、本当は「どちらでもいい」のかもしれません。

しかしながら、現代では「致します(いたします)」の使い分けが浸透していることが事実です。

特にビジネスシーンにおいては、その使い分けがうまくできないことにより相手に良くない印象を与えてしまう場合もあります。

とある企業では、公用文に関係なく、「下さい(ください)」や「致します(いたします)」等の使い分けを社内ルールとして定めています。

現代のビジネスシーンでは、「使い分けて当たり前」というシチュエーションが多くなっていることが事実なのです。

使い過ぎに気を付けましょう

文章を作成するとき、「致します」「いたします」の使い過ぎには気を付けましょう。

例えば、

「明日の会場の準備は、予定通りすべてこちらで致します。10時頃にお電話いたしますので、よろしくお願いいたします。」

この文章を読んで違和感を感じませんか?

「致します」と「いたします」の使い分けは正しくできていますが、「いたします」を使いすぎて少ししつこい文章になっていますね。

では、これでどうでしょうか?


「明日の会場の準備は、予定通りすべてこちらで致します。10時頃にお電話させていただきますので、よろしくお願い申し上げます。」


「明日の会場の準備は、予定通りすべてこちらで行います。10時頃にお電話いたしますので、よろしくお願い申し上げます。」


「明日の会場の準備は、予定通りすべてこちらで行います。10時頃にお電話させていただきますので、よろしくお願いいたします。」

「致します(いたします)」の場所を変えた3通りの文章を作ってみました。

最初の文章よりしつこさはなくなり、文章としても丁寧な印象がアップしていますね。

メールを送る相手によっても異なりますが、相手への敬意をより強く表現した場合は「申し上げます」を使用した方がいいでしょう。

特にメールでのやり取りの場合、顔が見えない分「文章=相手のイメージ」に結びつくことが多いです。

自分の印象をアップさせるためにも、正しい言葉を選んでいきたいですね。

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